長谷川豊アナによれば、全国知事会に総理が出席するのは異例のことらしい。「普天間移設」で切羽詰まった挙げ句だろう。司会の小倉智昭は「鳩山さんの真意はどうだったのかな。協力してくれる雰囲気になってもらいたいなあと思って集めたのかな」と首をかしげる。
サンドバッグ状態
知事たちの発言は厳しく、総理はサンドバッグ状態。
「(米軍に)日本の領土を守るための抑止力があるのかないのか、政府の方で確かめてもらいたい。それをハッキリしない限り、この問題を論じる足場が存在しない」(石原東京都知事)
「方針が全く示されない中で、基地を分散してくれ、協力してくれと言われても納得できない」(松沢神奈川県知事)
総理はうつむいて、ひたすらメモをとり続けたらしい。
橋下大阪府知事だけが「大阪府は基地を負担していない。もしこういう問題が起きれば、真っ先に汗をかかなければいけないと思っている」と言い、総理を喜ばせる。
知事会終了後、司会をつとめた麻生福岡県知事は、「総理は何を言っておられるかと思った。そもそもどんな種類の訓練が、どういう事情によって必要なのかわからない」と口にした。相当な発言である。石原都知事にいたっては、「バカな会合だよ。ナンセンス」と言い放って会場を後にする始末。
努力する姿を見せるセレモニーのつもりだったかもしれないが、総理の名誉のためには開会を要請すべきでなかったような気がする。
文
アレマ