政治家は「有権者責任」言える立場じゃない!
その後、巨泉が「(タレント議員を)最終的に選ぶのは国民だし、一番おろかなのは国民なんですよ」と話を進めると、ソーリは吼えた。
「(タレントから見て)『これは良い』って番組が必ずしも数字を取れるわけではない。そのギャップはあるけど、視聴者がバカだって言っててもしょうがない。(同じように、政治が悪いのを)国民のせいだって言っててもむなしい」
これはソーリの持論で、とくに当事者の政治家から「有権者責任」説が出てくると青筋立てて怒り出すのである。
「生方さんは(タレント議員乱立を)やめさせる立場じゃないのか。あるいは巨泉さんも近い場所にいる。そういう人たちが改善するべきなんじゃないの」
すると、一見、しょぼくれた風の巨泉はソーリを指さし、一喝した。
「お前、まだ若いんだから、1度議員になってみな。分かるから」
お前呼ばわりのうえ、思わぬロジックを食らって、ソーリも目をぱちくり
「政党の内部は、一人で改革とか改善とかできないんだよ。執行部という壁がドンとある(それが壊せなくてオレは議員を辞めた)」というのが巨泉の理屈だった。話の中身はともかく、テレビ的な迫力の面では、ソーリがやや押され気味な一幕ではあった。
ボンド柳生
*太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中(日本テレビ系)