ちょっと下世話な話だが、ネットの一部ではカツラ疑惑の追及が盛んである。テレビで見るあの歌手、タレント、政治家、司会者、建築士などの髪がどうも怪しい――というやつだ。いつも同じ髪型をしてるぞ、なんだかヅレてるんじゃないか、ヅラじゃないか!?
でも、今度は植毛疑惑
所変わって、海を渡ったアメリカでも、有名人のカツラ取り締まりは厳しいようだ。かの不動産王の大富豪、ドナルド・トランプも長年、疑惑の対象であった。近年は、経済的苦境に立たされるなど、浮き沈みが激しい一方、テレビのプロレスやリアリティ番組に出演するなどして、タレント業にも活躍の場を広げるトランプだが、ずっと変わらないものがひとつあった。生え際、分け目がよくわからない――ふんわりというか、ペッタリというか――奇妙なヘアスタイルである。
さて、そのトランプが先頃、ラジオ番組に出演すると、番組DJのライアン・シークレストから、遠慮なくカツラ疑惑を問いただされた。当時の模様は、映像とともに動画サイトのYouTube(ユーチューブ)にアップされている。
動画を見ると、髪の話題を出されたトランプは一瞬、ムッとした様子であったが、「よし、触ってみたまえ。美しくないが、本物の自分の髪だよ」と自信満々。共演者の女性が髪を念入りに触り、「間違いなく本物だ」と証言すると、トランプはにこやかに髪をかき上げて、生え際をアピール。こうして、ついにカツラ疑惑は晴れたのである。
なお、過去にはツラい経験もあったようだ。カツラではないのに、ウワサがすっかり広まってしまったせいか、「最悪なカツラをつけてるヤツ」などと誤解され、仕事に差し障ることもあったという。罪のないウワサも、じつは罪なモノなのかもしれない。
動画の視聴者からは「ずっとカツラだと思ってたのに、驚いた」「カツラじゃなく、植毛だろう」「この動画が50万回再生で、(メキシコ湾の)原油流出が10000回。アホだね」といった感想が寄せられている。
ボンド柳生