元スポーツ選手やタレントの立候補が相次ぐ夏の参院選。今度は俳優の原田大二郎が18日、ふるさと山口選挙区で民主党からの出馬表明を行った。
最重点区の保守王国
番組は、『スパモニ』にコメンテーターとして出演したこともある原田の「政治への本気度は?」を取り上げた。まずは、出馬宣言から見た本気度から――。
「もし、私が山口のために何かすることができるとしたら、これは今しかない。そう思って私は立候補を決心したわけでございます。
山口は保守王国です。え~本当に勝てるんだろうか。みなさま以上に本人が疑っているわけですが、選挙は負けると思ってはだめで、私は2つの柱を用意しました。教育と福祉です」
保守王国・山口は最後まで民主党の候補者が決まらなかった。同党の山口県連は昨年公募で2人を党本部に推薦したが、了承を得られず選定が難航。保守王国に風穴をあける本命として小沢幹事長が白羽の矢を立てたのが原田だという。
18日の出馬表明で原田の隣に座っていた小沢が次のように語った。「ここでの戦いは、今度の参院選のもっともシンボリックな選挙区となる。最重点区として全力で頑張ってまいりたい」
さて、気になるのが元スポーツ選手やタレントのこうした乱立。スタジオでも各党から出馬表明した候補者を紹介したが、「そういえば昔いたな」という顔ぶれが多い。現役時代の人気が忘れられずにいたところへ、ちょうどいい風が吹いてきて、我を忘れて出馬を決めたといった印象を受ける。
だから、出馬表明で出てくる言葉も『福祉』だとか『スポーツ振興』といった漠然としたものばかり。国の借金やデフレ不況をどうするかなどで独創的な提案をすれば、元スポーツ選手、タレント候補でも見直すのだが……
所詮そんなレベルと思ったのかどうか、経済アナリストの森永卓郎は、「ボクは岡崎友紀(民主党から比例で出馬)が大好きだったんですよ、きれいな人が政治の汚い世界にいてほしくない」と茶化した。