今年の4月はキャベツ1玉が前年平均の198円から498円(番組調べ)になるなど、野菜の高騰がメディアで話題となった。しかし、5月も半ばを過ぎて、それも一段落ついてきてた今日この頃になって、小さな国会の壇上に立つ太田光総理(爆笑問題)は、野菜問題を取り上げるのだった。「野菜が値上がりしたら、その分を国がキャッシュバックします」というマニフェスト自体、どうもソーリらしくない。
「米、麦には価格安定制度がある」(森永卓郎)
話を聞けば、この春、番組には野菜が高騰して困っているという国民(視聴者)の声が多数寄せられたという。そこで、天下国家を大上段に論じることが大好きな太田総理も、珍しく下々の感情を汲んで、前代未聞の法案提出に乗り出したらしい。
その仕組みは、各野菜ごとに基準の値段を決め、もし小売店がそれ以上の価格で売ってたら、レシートを役所に持って行くと、現金で戻してくれる。小さな国会の法案賛成派の議員の意見を聞けば、これは日本人の生存権にも関わる格差問題のようだ。
「蛇口をひねったら水道水が出てくるが、水と野菜はイコールだと思う。新鮮な野菜を安定的に食べる権利がある。この制度は絶対やるべきだ」(タレント・田中義剛)
「米とか小麦などは、消費者価格を安定化する制度があるのに、野菜は価格を野放しにしている」(経済アナリスト・獨協大学教授森永卓郎)