賛成派が水面下で動き出した徳之島 受け入れ4条件はこれか?

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   米軍普天間基地の移設先として注目されている鹿児島県徳之島の続報。番組は「絶対反対ばかりではないよ」という賛成派、条件派、話を聞く派などの声を拾った。

はたしてアメリカを説得できるか

   賛成派の基地誘致推進協の谷岡一会長は、「賛成や条件を聞いてみたいという人も、反対と言わされてきた。条件を聞いてみたいという人は多いんですよ」と言う。

   賛成派が反対派から言われたという次のような話も紹介する。

   「賛成、賛成いうな!おいしい条件が取れなくなる」と言われ、これを聞いて賛成派は「『ハッ!』という感じで皆あっけに取られ、目が点になった」という。

   しかし、賛成派や隠れ条件派はいずれもカメラの前に顔を出さず、水面下の話で広まっているらしい。そんななかで、徳之島に広大な土地を持つ地権者の1人が初めてインタビューに答えた。

「ある程度協力しますよ。条件によってはね、土地を売却してもいい」

   政府にとっては願ってもないはずだが、いっこうに進まないのは、「交渉人」が適材でないのか、政府がはっきりした基地の青写真や条件を示さないため、ただ反対、賛成で騒いでるだけになっているのだという。

   業を煮やした谷岡会長は21項目に及ぶ細かな条件をまとめているが、さらに番組が他の移転賛成の条件も入れた4つの要望項目をまとめた。それによると、①基地による被害(騒音、治安対策)への対応②沖縄なみの経済制度改革③生活の充実と発展を見据えた施設の設立④全島民への手当。

   スタジオでは、コメンテーターの木場弘子が「これではアメリカが同意しないだろうとか、はっきりしない。アメリカを説得するくらいの強い意志を持って動いているのかどうか分からない」と、リーダシップなき鳩山首相にきつい一発。

   ジャーナリストの大谷昭宏もこう言う。

「アメリカが全然相手にしなかったらバカみたいな話だ。徳之島に決めたら、アメリカには抑止力や安全保障の面はあっても、私たちにはこれしかないと強く出られるのか。地元にも、これでアメリカを納得させるから考えて下さいということでなければ進まない」

   その「交渉人」らしい平野官房長官が15日、再び鹿児島市を訪れて徳之島の一部住民と意見交換するというだが……。

文   モンブラン
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