ここらあたりか…民主ツートップ新たな動きの落としどころ

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   民主党のツートップは「決断と実行力」の面で、かなりの差があるように思われる。総理は「なさ過ぎて」国民をやきもきさせ、幹事長の方は「あり過ぎて」周辺をおののかせる。とまれ、その2人が新たな動きを見せた。

再び不起訴と普天間分散ローテーション

   総理はこだわっていた「普天間移設5月末決着」の先送りに言及、幹事長は自らの「政治と金」の問題で、衆院政治倫理審査会に出席して説明し、東京地検が要請している3度目の事情聴取にも応ずる意向を固めたと伝えられる。

   このうち、幹事長の事情聴取後の流れについて、番組が取材した若狭勝弁護士(元東京地検特捜部)は、「嫌疑不十分で不起訴の可能性がきわめて高い」と予測する。長谷川豊アナはその決定が6月中旬に出るのではないかと言う。同じころ検察の人事異動があり、案件を持ち越したくないこと、検察審査会の議決から3か月以内という期限ギリギリでは、世間的に「起訴ムード」が高まりかねないこと、参院選と重なることが根拠らしい。

   キャスターの小倉智昭が「小沢さんの処遇次第では参院選に影響があるのでは?」とコメント陣に振ると、春風亭小朝(落語家)は「それほどじゃないと思う」とし、「国民は結論が見えていることにそんなに時間を割かないで、次の方へ行きたいのでは」と鋭い。

   つづいて、小倉が「普天間移設」に話を転じると、もう1人のコメンテーター深澤真紀(編集者)は「やっとローテーションとか分散とかいう話が出てきた。痛みを分かち合おうとの機運が生まれてきた。なんとか分散ローテーションが具体化しないか」と語る。

   しかし、長谷川が言うように、「アメリカ側の了解も得なければいけない。そんなたやすい道ではない」だろう。

   ツートップの行く手も波乱含みに違いない

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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