「海兵隊ヘリ訓練」本土分散先の苦渋 「どこかが受け入れなければ……」 

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   上京中の仲井真沖縄知事が前原沖縄担当相、北澤防衛相、平野官房長官と相次いで会談したという。もちろん、普天間移設問題をめぐってである。記者から感想を求められた仲井真知事は、「いつまでたってもよくわからない」「ふわっとした意見交換の域を出ていない」と話す。きちっとした政府案が固まっていないことをうかがわせる。だからこそ3人もの閣僚が知事と会うのだろう。ここにいたる鳩山政権のチームワークの悪さから見て、役割分担をしているとはとても思えない。

沖縄の負担軽減

   そんななか、番組は先日出演した鳩山総理の政策ブレーンが唱えた「ヘリコプター部隊訓練分散化案」に注目して、大村正樹リポーターを「ローテーション先」の1つ、宮崎県の航空自衛隊・新田原基地に派遣した。

   周辺住民は「抵抗感がある」と拒否反応を示す人がいる一方で、「どこかが引き受けなければいけない」と言う人もいる。築城基地を抱える福岡県の麻生知事が、「せめて訓練だけでも沖縄の負担軽減をする必要がある」と述べるVTRも紹介される。九州地区ではほかに大村(長崎県)、鹿屋(鹿児島県)などの基地も分散先に擬されているらしい。

   コメンテーターのデーブ・スペクターは、海兵隊本隊と切り離す形の「ヘリコプター部隊訓練分散化案」を「知識不足であきれます」とばっさり。そのうえで、普天間問題の解決を決断力のある小沢幹事長に任せたらどうかと提案する。

   高木美保は「沖縄の負担の重さに思いをいたして、引き受けるしかないかな、という声が出てきたことはもっと評価していい」と語る。

   鳩山総理は相変わらず「5月末決着」の姿勢を崩そうとしないが、閣僚たちは「断念発言」が圧倒的。「総理擁護」という点では、チーム鳩山はまとまっているようだ。

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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