やっぱりダメか何とかなるか?普天間移転先候補テニアン現地レポート 

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   「普天間問題」で鳩山総理は八方ふさがりの体だ。そんな総理を救おうとする意図があるのかどうか、民主党の川内博人衆院議員らが移設候補地のテニアンを視察。同行した岸本哲也レポーターが、その模様を報告した。

米国と1975年合意

   テニアン側は基地受け入れ大賛成なのだという。大いなる経済効果を期待しているのだ。市長によれば、テニアンとアメリカとの間には「1975年合意」があり、そこには「アメリカはテニアンに米軍基地をつくる。生活水準をアメリカ本土並みに引き上げる」とあるのに、「約束を果たしていない」(市長)。

   島の3分の2はアメリカが借り上げていて、あらたに用地買収の必要はないし、使われていない滑走路も4本あるという。「社民党が推していた」(岸本)とのことだし、移設先にふさわしそうだが、専門家は否定的。沖縄から約2200キロも離れ、中国の軍事力増強、朝鮮、台湾の有事に迅速に対応できない、と見る。

   コメンテーターの夏野剛(慶應大学特別招聘教授)も「東アジアの抑止力の点で、沖縄のロケーションはいい」としたうえで、「(日本政府は)戦略的に、最後にどこを目ざすのか、腹案を持っていてほしい。たとえばテニアンだとしたら、海兵隊の一部を移すのではなく、全体をどうするのかとか、ほかの戦力とのバランスをどう取るかとか、総合的な話になるはず。そこまでの構想をもってアメリカと交渉する気があるのかどうか。これまでの経緯を見ると、どうも場当たり的」と注文をつける。

   現下の状況では、どこに移設するにしても、早期の解決は困難そうだ。が、総理には「5月末決着」を譲る気配はないらしい。

   小倉智昭が「これから先、どう進むのか微妙です」と切りあげた。

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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