沖縄の普天間基地の移設問題では、「県外移設」は党のマニフェストではなく、個人的な努力目標でした――という鳩山首相のロジックがついに明らかになった。まさかいまさら、今頃になってそれはないだろうという展開。まるで映画で夢オチが出てきたような感じではある。
書類より軽い言葉
これに対して、「書類のマニフェストより、代表の言葉が重くなくてどうする」(国民新党の下地幹郎国対委員長)といった異論が唱えられ、朝ズバッ!のスタジオでも「(下地の)おっしゃるとおりだ」(与良正男・毎日新聞論説副委員長)と声が上がるなど、こちらのほうが受けがよかったようである。
「困ったモンだよねえ」と言う司会のみのもんたは、事業仕分けなどが「民主党になって実現した」などと政権を一部評価しつつも、『上層部がこれじゃあダメだね』という確信をさらに深めつつあるようである。
結局、話の行き先は「これは衆参同日選挙やるかという声が出てもしかたない。もう一度、国民の選択の雨、風、嵐を吹かせないと」と、このごろの決り文句である「同日選挙を!」であった。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト