検察審査会が「小沢幹事長は起訴相当」の議決を出した後、共同通信が行った世論調査(2010年4月28、29日実施)で、「幹事長を辞めるべき」とする回答が83.8%だったという。民主党への逆風は強くなる一方だ。
批判が無関心に変わる前に
番組は元検察官で「小沢ガールズ」の山尾志桜里衆院議員(愛知7区)に密着、地元で厳しい声に囲まれる姿を伝えた。年配者が多い支持者たちとの対話では、「失望しっちゃった」「潔く身を引くべきだ」「小沢さんがいると負けちゃう」。厳しい集中砲火に議員はアタマを抱えてしまう。
辻立ちの場でも、意見を聞かせてくれと近寄ると「バカなことをやらずに、まじめにやれって」「親玉をまず辞めさせましょう」と批判を受ける。励ましは見られない。山尾議員は批判の嵐に、「批判が無関心に変わる前に、民主党がちゃんと答える姿勢を示せるかどうかがカギ」と危機感一杯。
キャスターの小倉智昭は「辛いだろうな、あれ言われると」と同情を寄せ、「(民主党は)どうなるんですかね」と、コメンテーターの谷山雅計(コピーライター)に振る。谷山は「僕自身は小沢さんの剛腕みたいなのが好きだ。会社の経営者でも、多少あくどさはあっても頼りになる人の方がいい」とし、「参院選で負けて連立となれば、うまく組めるのは小沢さんしかいない、という気持ちが民主党の中にはあるのでは」と語る。
小倉は「逆に、いますっと辞めといて、参院選で勝ったら禊(みそぎ)が済んだと、また立て直しのためにやるというのはどうか」と言った。
どう転んでも勝ち目は少ないように思えるが……。