「小沢再捜査」検察当局は起訴か、やっぱり不起訴か

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   キャスターの小倉智昭が「検察が下した判断に市民の目線が待ったをかけた」と切り出す。「絶対権力者」小沢一郎民主党幹事長に対して、検察審査会が「起訴相当」と議決した一件である。解説の「講師役」に箕輪幸人フジテレビ解説委員が駆り出された。

全員一致

   箕輪は「起訴相当の議決が出ることはめったにない。年間2500件くらいの申し立てがあるが、2%程度」としたうえで、「しかも今回は11人の審査員の全員一致だった。この重さは大きい」と指摘する。

   小倉が検察当局の受け止め方について尋ねると、「現場は『よし、やってやろう』という気になるが、上層部には『むずかしい』との見方があるだろう。検察庁に与えられる期限は3か月で、参院選とかぶる。その判断が民意に与える影響を考えると、選挙のあとに出した方がいいと考えるのではないか」と話す。

   東京地検特捜部が再び「不起訴」にすると、検察審査会はもう1度審議することになる。箕輪によれば、今回「起訴相当」としたメンバーのうち6人は4月で任期が切れ、メンバーが入れかわるらしい。2回目に違った判断が出ることもあるわけだが、かりに再び「起訴相当」という議決が出た場合、「強制起訴」となり裁判に移行する。そのときは、裁判所が指定した弁護士が検察役をつとめて、小沢裁判が始まる。これが「絶対権力者」にとってどんな意味合いをもつことになるのか。 

   4月24、25日にFNNが行った世論調査では、「小沢幹事長は説明責任を果たしていない」とするものが89・8%に上ったという。箕輪は「民主党は民意が大切だと言ってきた。検察審査会という民意に対してどう反応するのか、国民はじっと見ている」と締めくくった。箕輪の解説は明解だった。

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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