あっさり殺される主人公 その死後に起きること

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<三代目明智小五郎?今日も明智が殺される?>タイトルの通り、名探偵・明智小五郎の孫である明智中五郎(田辺誠一)が、主人公なのに毎週殺される、という摩訶不思議な推理ドラマの第1回。

名探偵の孫が推理

   中五郎はボロアパート・かすみ荘で探偵事務所を、助手の小林少女(小池里奈)と開いているが、依頼は猫探しばっかり。おまけにその迷い猫を飼い主の家で見張るという体たらくぶり。事務所の名前も「金田ー(キンダァ)探偵事務所」とかにしようとする始末。

   まあありふれた感じだが、もちろん家賃も払えない。そこで小林が長話の大家(要潤)に家賃の催促をされている間に、なんと中五郎が天井から出てきたロープで首を絞められて殺されてしまった。享年39、死因 窒息死。

   死体を発見した小林の目の前に、中五郎の幽霊が登場。どうやら小林にだけ見えるらしい。そこで中五郎はふと気付く。このままだと『友だちのつくり方』『ウケる! トーク術』『自転車の乗り方』『忍術教本』といった恥ずかしい書籍たちが宅配便で届いてしまう……。「宅配便は受け取らないでくれ」と頼む中五郎。

   そうこうしているうちに中五郎のパパ様・明智大五郎の幽霊が登場。明智家の名誉のために幽霊の姿で事件を解決しろ、という。もし遺体が腐ったり傷付いたりする(解剖する)前に解決したら生き返ることができるという…。宅配便のためにも事件解決を誓う中五郎……。

   ここで、この様子をテレビで見る警備員2人が画面に。「田辺誠一死んじゃいましたよ」「ゲストだろ」、「主人公ですね」「単発だろぅ」、「連ドラっす」「意味わかんねえ~」……というこのくだりの方が意味わからないような。まあ視聴者の代弁をしているし、面白いけどね。

   結局事件は中五郎と小林が見事解決し、無事生き返る中五郎。でも、その事件解決っぷりよりも、ここで書いた宅配便や警備員のくだりの方が面白かった。おそらく事件の推理・解決は毎回しっかりやりそうな感じだが、せっかく題材がトリッキーなので、1、2話でもいいから、同じドリマックス制作の「ケータイ刑事シリーズ」のように、とてつもなくトリッキーなストーリーラインの回も見てみたいと思う。

鯖野かサバり

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