人口13億人の国ともなると、「並んで待ってなんていられない!」が普通なのだろうか。5月1日開幕の上海万博まであと10日。上海市民やパビリオン関係者約20万人が参加して入場リハーサルが20日行われたが……。
人の群れ
入場リハーサルはメディアの一部にも取材が認められ、番組ではその映像が流れた。入場1時間前というのに、入場ゲート前には人、人、人の群れ。で、「サァ入場!」となったとたん、群れがゲートに殺到した。あちこちから「助けて~!」の悲鳴。「押さないで!」「危ないぞ!」の怒声も。警備の警察官が「同じ中国人でしょう。ご協力お願いしますよ」と訴えるが、制御不能な大混乱だ。
やっと入れたカメラは、中国が威信をかけて建設したという中国館へ。ところが、ここでも本番入場の予約券をめぐって凄まじい争奪戦が展開されていた。 スタジオでは、小木アナが「すごかったですね。誰も並ぶ雰囲気じゃなかったですけど~」とあきれ顔。
万博関係者によると、開幕後の入場者は1日40万人、延べ7000万人を見込んでいるという。過去最高といわれた大阪万博が6500万人だから、日本の10倍の人口からすると控えめな見積もりでは??
この人の群れが「並んでなどいられるか」とばかり殺到するとどうなるか心配だが、よほど鍛えられているというか、慣れているのか、大混乱のリハーサルでもケガ人発生の話はなかったという。
文
モンブラン