普天間移設問題をめぐって政府はジタバタしている感じだ。切羽つまっているのだろう。笠井信輔は「いよいよ混迷を極めてきた」と話す。
滝野官房副長官が徳之島の3町長に電話し、平野官房長官との会談を要請したものの、拒否された経緯を笠井が説明した。徳之島は鳩山首相が言う「腹案」の本命だが、先日、移設反対の大集会が開かれ、「民意」が示されたばかり。今さらそこに電話するのも相当な神経である。しかも、その電話について、官房長官は「電話したとは聞いたが、中味に関してはノーコメント」、首相は「私が存じあげている話ではありません」と述べた。「閣内不一致というより官邸内不一致の様相」(ナレーション)と決めつけられてもしかたない。
小倉智昭は「官房副長官が電話で要請したのを総理大臣が知らなかったとしたら、総理大臣はいらない」とした。笠井が「こうなると徳之島の目はなくなった」と口にすると、小倉は「ただ、いろんなところでそれを繰り返していたら、普天間はそのままということになってしまう」と語って高木美保に振る。
高木は「自分の住んでいる地域にそういう話が来たとして、何がいちばんイライラするかというと、しっかりとした話がなくて、閣内なり何なりで秘密裏に何か行われているムードだけが伝わってきたとき。当事者として不安だし、腹が立ったりする。今はたれ流し状態。これがいちばん事を悪くしている」とコメント。
笠井は「総理は5月末という決着の日付だけ強調するようになっている」と結んだ。
なにはともあれ、首相が沖縄を訪れるべきではないだろうか。もう、遅すぎる気もするが……。