ひきこもり15年の凶行、何があった?

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<テレビウォッチ> 愛知県豊川市で、30歳の長男が父親(58))ら一家5人を殺傷、自宅に放火する事件が起こった。長男は15年間ひきこもりで、インターネット契約を解除されたのが動機だという。

警察に8回相談

   長男は中学卒業後一時働いたが、以後、無職のまま。家ではインターネットが唯一外部との接触だったらしい最近はネットオークションでものを購入することが多かったが、父親のクレジットカードを無断でつかっていたという。

   このため、父親がネット契約を解除。これに対して長男は、「殺してやる。家に火をつける」と脅していたという。奇妙なことに、父親の収入はすべて長男が押さえ、一部を父母に渡していた。

   加藤浩次「なんでそんなことに?」

   レポートした阿部祐二によると、父親が何もいえない状況だったのだと。事件の前には、警察に8回も相談していたというが、警察官が長男に会って話すと、おとなしい様子だったとか。しかし、凶行はその直後で、父親(58)と三男の子(1歳)が死亡。母親(58)ら3人がけがをした。

   テリー伊藤は、「こうした引きこもりをもつ家庭が26万世帯あるというんでしょ。100万人の家族が苦しんでいる。警察だって(事件前に)逮捕はできない。社会がどうやって助けるかは難しい」

   勝谷誠彦は「ストーカーもそうだけど、警察は関与したくないんだ。これは社会全体の問題でしょ。団塊ジュニア。このままだと大変なことになる」

   番組は、引きこもりから職業訓練をうけるまでになった男の声を伝えていた。中学から14~15年間ひきこもりで、「日に7時間のネットが唯一の人とのつながりだった」といっていた。

   しかし、ネットはナマの人間とのつながりではない。それができないから引きこもりになる。その始まりは、中学だったーーこうした話がなんと多いことか。

   加藤は「15年間に何があった」といったが、そうじゃない。問題は15年前に何があったか、だろう。引きこもりを作り出している社会の方が壊れているのだ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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