<テレビウォッチ> それにしても食事前のわずか10分間とは。オバマ大統領が鳩山首相との直接会談に割いた時間である。笠井信輔アナによると、中国の胡錦濤主席とは1時間半、南アフリカ、インド、パキスタンなどの各国とも1時間は話しているそうだ。ディナーの席に連なった首脳連は「何もここで話さなくても」と、変な目で見ていたのではあるまいか。
たった10分
鳩山首相は「5月末までに決着すると申し上げた」と語ったが、アメリカ側の発表は、基地問題に関して触れていなかったという。笠井が言うように「遠ざけられている感じ」だ。
小倉智昭が「10分で(普天間移設を)きちっと説明ができるわけない。ただ沖縄の負担軽減とか、気持ちを述べるにとどまったのでは」と口にする。
通訳を挟んでの会談ではあるし、半分は核の問題を話したというから、肝心の「普天間」については「2、3分の会話でしかない」(笠井)ようだ。
小倉が「腹案がどういうものか伝わってこない」と言ってコメント陣に振る。高木美保は「あいまいな環境の中で、候補地にあげられて、徳之島の方は不安に駆られて、気の毒」と言い、デーブ・スペクターは「腹案が出てもアメリカ軍からも反対意見は当然、出るだろうし、決着がつくのは、来年の5月かと思うくらい」と皮肉る。
小倉が「ことしの5月とは言ってなかったか」と喜ぶと、笠井が「そんな冗談も本当のような感じになってしまった」とまとめた。
文
アレマ| 似顔絵 池田マコト