<テレビウォッチ>のっけから「最近疲れやすい」「だるい」という話になった。それは肝臓の機能低下です。それにはオルニチンが効く――と、な、なんだ、新たな商品開発か? というような展開だ。
シジミを「オススメ」
「春眠暁を覚えず」という。春先に眠かったりだるかったりは何千年も前から変わっちゃいないというのに、「スッキリ」によると、これは肝臓の機能低下だと断定したあげく、オルニチンという聞いたこともない物質が登場して、1番沢山含まれているのがシジミなのだと、まあ強引そのもの。
そのへ理屈をなぞると、こういうことになる。
肝臓はさまざまな毒素を分解して体を守っている(そんなこと、だれでも知ってらぁ)。が、調査では日本人の4人に1人が機能低下していて、その原因が、アルコールと肥満。オルニチンはアミノ酸の一種で、肝臓機能を上げる働きがある。
シジミにはこれが多量に含まれていて、数字をみると、たしかに他の食品とはけた違い。それも、冷凍にしておくとさらに増えるのだとか、学者から栄養士さんまで動員して、やあなんだかんだ……。
しかし、結論はというと、「よく睡眠をとり、アルコールをひかえ、太らないこと」だと。そんなこと、昔からわかってらぁ……ったく。
脂肪肝と体重
ところが西村綾子が、肝臓のアルコール分解能力を示して、缶ビール1本を分解するのに3時間、3本なら9時間、5本なら15時間……というと、加藤浩次が「エーッ?10缶飲むと30時間かかるの?」
西村「今飲んでいても、肝臓は前の日のビールを分解してるんです。アルコールの度数が増えると、時間もかかりますから、覚えておいて」「あ、そーなんですか」「肝臓を助けるには、空腹で飲まない、週2日連続の休肝日、あとはオルニチン……」
医者の香山リカは、「機能低下は多く脂肪肝による。体重コントロールが肝心」と冷静そのもの。
テリー伊藤が、「お酒飲まない人でも肝臓悪い人がいる。歳とると肝臓が対応できなくなる。大切なのは腹八分だよね」
香山「沢山飲んでシジミをがばっと食べるとさらに太ってしまう」(爆笑)
これがトップニュースなんだから、朝から何やってんだか……。