<テレビウォッチ>のっけから「最近疲れやすい」「だるい」という話になった。それは肝臓の機能低下です。それにはオルニチンが効く――と、な、なんだ、新たな商品開発か? というような展開だ。
シジミを「オススメ」
「春眠暁を覚えず」という。春先に眠かったりだるかったりは何千年も前から変わっちゃいないというのに、「スッキリ」によると、これは肝臓の機能低下だと断定したあげく、オルニチンという聞いたこともない物質が登場して、1番沢山含まれているのがシジミなのだと、まあ強引そのもの。
そのへ理屈をなぞると、こういうことになる。
肝臓はさまざまな毒素を分解して体を守っている(そんなこと、だれでも知ってらぁ)。が、調査では日本人の4人に1人が機能低下していて、その原因が、アルコールと肥満。オルニチンはアミノ酸の一種で、肝臓機能を上げる働きがある。
シジミにはこれが多量に含まれていて、数字をみると、たしかに他の食品とはけた違い。それも、冷凍にしておくとさらに増えるのだとか、学者から栄養士さんまで動員して、やあなんだかんだ……。
しかし、結論はというと、「よく睡眠をとり、アルコールをひかえ、太らないこと」だと。そんなこと、昔からわかってらぁ……ったく。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト