<テレビウォッチ> タイガー・ウッズの復帰第1戦、マスターズは、11アンダーの4位だった。笠井信輔が言うように「ブランクと精神状況からすると、奮闘した」のではあるまいか。番組ナレーションの表現を借りれば、「みごとなプレーで雑音をねじふせた」り、「感情あらわに自分を怒るプレー」を見せたり、出入りの激しいゴルフではあった。
CM契約
柴門ふみ(漫画家)は「ウッズの妻が『あなたが優勝したらよりを戻してあげるわよ』と言って、ウッズが奮起して優勝する。漫画だとそういうストーリーになるけど違った」と苦笑する。
番組が集めた街の声は、「大なり小なり、ああいうことはある。反省して出てきたんだし、頑張ってほしい」(女性)、「許します。人間だれでも間違いはある」(男性)と「日本は寛容」(笠井)。これに対してニューヨーク市民は「夫としては失格だけどゴルファーとしては認める」(女性)など、やや辛口。
笠井によれば、ウッズとのCM契約を継続したナイキ、エレクトロニック・アーツ、解除したアクセンチュアなどの企業の両方とも、彼の復帰で株価をあげているとか。専門家の話では、ウッズの不倫騒動でスポンサー企業は5000億から1兆2000億円の損失を被ったが、活躍すれば、それ以上の利益をあげる可能性があるそうだ。
夏野剛(ドワンゴ取締役)は「どれくらいの経済的影響があるかは、いろんな見方がある」としながら、「スターが出てくると広告効果を増すのは事実」と述べた。
予選落ちした遼くんがCMに出ている会社の売り上げはどうなるのだろうか。