<テレビウォッチ> 万事がノロノロ運転。ようやく党名が決まり、『新党』メンバーの5人目がやっと明らかになった。
支持率「倍」
党名は『たちあがれ日本』。5人目のメンバーとなったのは、この中で最年長の故・中川一郎元農水相の弟、中川義雄元内閣府副大臣(72)。平均年齢69.6歳を引き上げた感じだ。
で、この日(4月8日)の番組テーマは、夏の参院選で台風の目となりそうな『第3極』の戦い。といってもこっちの『新党』ではなく、無党派層の支持で急浮上している渡辺喜美代表率いる『みんなの党』。
共同通信社が4月に行った世論調査によると、みんなの党の支持率は9.8%と、3月の5.4%に比べ倍近い伸びを示した。
人気急上昇を裏付けたのが3月28日に行われた逗子市議選。みんなの党から出馬した候補が1、2位で当選した。しかも自民党や民主党に1000票前後の大差をつけた。トップ当選した高谷清彦議員は「当選ぎりぎりと言われていた評判から、あけてびっくりトップで……」と、自ら驚いている。
『第3極』の芽が出てきた渡辺代表は4月7日夕の記者会見で次のように気炎万丈を……
「立ち枯れ日本?」
「第3極というのは、民主でもない自民でもない。何をなすべきか、自前の『アジェンダ(行動計画)があるということですよね。第3極の政治活動のアジェンダを我々が政界再編ガラガラポンでやる。政権交代だけでは日本は良くならない。与謝野さんたちの言っている方針は自民党と結託して民主党をやっつける。第3極とはいえない偽装第3極ですよ」
渡辺代表は、このあと記者から新党の名前を聞かされると「エッ、立ち枯れ日本?アー、たちあがれ日本。失礼しました」と、おとぼけを。
コメンテーターの鳥越が、みんなの党が夏の参院選台風の目となる可能性を次のように……
「主張は民主党と同じ。民主党は期待はずれもあり、マスコミの取り上げ方も好意的なので、浮動票はみんなの党へ行くでしょう。民主党の過半数獲得は難しいし、社民、国民新党に代わる重要な存在になってくるでしょうね。選挙のあと民主党の小沢さんはみんなの党と組むことを考えていると思う」
最後のキャスター赤江は新党のネーミングに触れて、なぜか残念そうに「もうちょっと、言葉の達人といわれる石原さんが……」。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト