<テレビウォッチ>『人命よりもコスト削減』。こんな航空会社の飛行機が日本の空をおおっぴらに飛んでいたとは??
国交省が勧告
国交省は4月6日、スカイマークの西久保慎一社長を呼び業務改善を勧告した。同社への勧告は2006年に続いて2度目という。国交省は、同社に対し安全管理や運航、整備体制について9項目の問題を指摘したが、そのなかには……
『コックピット内で進行方向に背を向け機長らが写真撮影に興じていた』『客室乗務員が英語を理解できず機長からの呼び出し電話に出なかった』『乱気流を通過した機体の点検をしなかった』――など信じられないことが。
当然、社長は責任を取って辞任すべきところだが、勧告を受けた直後社長は、記者団から「何も反省してないんじゃでないですか?」「国民に安全の説明をする義務があるのでは?」の質問に「……」で逃げ切った。
航空行政に詳しい戸崎肇早大教授は「安全に対する意識が相当に希薄なのでは。(この会社は)コスト意識が強く、給料を抑えるなどの弊害が出ている。飛行機は技術が向上し信頼性も高まっているが、運航管理は経験がものをいう。最終的には人が問題になる」と、やはり厳しい指摘を。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト