命名「新党おじいさん」 平沼新党で自民活性化?

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<テレビウォッチ>自民党の谷垣総裁が4月5日、これまでの『定石』とはガラリ変わった奇抜な手を打った。

河野太郎の怪気炎

   離党した園田前幹事長代理の後任に、執行部批判を繰り返してきた河野太郎・元法務副大臣の起用を決めたのだ。さて、民主党同様に迷走中の自民党が局面打開の緒になるかどうか。

   こうした自民党の動きにスタジオでも、年寄りばかりが目につく『シルバー新党』は逆に「自民党に利するのでは……」との声も……

   4月5日夜、東京・渋谷のイタリアレストラン前に、時ならぬ報道陣が集まった。その中を順に平沼元経産相(70)、園田前自民党幹事長代理(68)、与謝野元財務相(71)、藤井元運輸相(67)の新党メンバー。そして最後に応援役という石原都知事が。

   水と油といわれる政策のすり合わせでもしたのか、お開きになった平沼が記者会見。「最初は5人。おじさん集団で取り敢えずやります」と。

   与謝野はこの日、応援団の中曽根元首相や青木幹雄参院議員、渡邊恒雄読売グループ会長らを挨拶に訪れたという。

   一方、時の人になった河野はさっそく怪気炎。「新しい自民党に必要がない方が出ていかれたと思っています。『河野総裁』ならもう少し早い段階でいろんな人が出て行かれたと思う」。

「実力者というより…」

   スタジオでは、赤江キャスターが「かなりの実力者が後押ししているのがはっきり見えてきました」と。これにコメンテーターの鳥越が辛口のコメントを。

「実力者というといいように聞こえるが、はっきり言ってもう『上がり』の段階で先が見えている。こういう人しか出てこないというのは『新党おじいさん』という感じがする」

   確かに、時代は変わったのに、応援団も応援される方もシルバーばかりで古めかしい印象は否めない。民主党にどう立ち向かうのか。動きが鈍く返り討ちにならなければいいが……

   作家の若一光司が「どういう政策課題に真剣に取り組みたくて『徒党』を組んだのか見えない。河野さんが登場したり、逆にずいぶん自民党に利するじゃないかとさえ思う」と。

文   モンブラン
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