<テレビウォッチ>今2010年入社式に臨んだ新人たちは、いわゆる「ゆとり教育」で育った世代。1992年に制度が始まったとき、小学校1年生だった世代は2008年に社会人になった。今年はその2年あとだ。のびのび育ったのは間違いないのだが……。
謝罪文は顔文字で
「ゆとり社員との付き合い術」の著者で、コンサルタントの橋本尚美は、「先生自体の役割が支援・サポートになっているので、人から支援されるのが当たり前という人が多い」という。
だからなのか、先輩たちからは、「マナーができてない」「空気が読めない」「先輩にあいさつしない。席を譲らない」「進んで人にとけ込もうとしない」などといわれるらしい。一方で、メールを使いこなすのが得意。コミュニケーションが苦手。
橋本があげた信じられないような新入社員の実態をビデオで――
◇ 仕事放棄
新商品発表会の案内状を作って発送するよう頼んだら、「やり方がわからない」と放置。みんなで案内状を作っていたら、本人だけ「5時半になったから」と帰ってしまった。
◇常識はずれのメール
・課長が「頼みたい仕事がある」といったら、「あとでメールで送ってください」。話してもメモをとらない。風邪で休むという連絡も同僚にメール。
・クレームへの謝罪文を送らせたら、顔文字だった。
◇自分が嫌なことは断る
・ 書類の整理など「私らしくない」と拒否。
・ 上司から「飲みにいこう」と誘われたら、「数日前にいってもらわないと、心の準備ができないので、アポをとって」と帰ってしまった。
◇わが道をゆく
・ 取引先との打ち合わせでの飲み物、みな「コーヒー」という中で、「クリームソーダ」。
・ランチミーティングで、あと片付けをしない。「どうして手伝わない?」「手伝ってと言わなかったじゃない」
加藤浩次も「すべて一緒ではないでしょうが、上司と飲みにいくのなんか?」
渡邊美樹は、「飲みにいくには、なんか理由があるはず。飲みにケーションじゃないけど、いってほしいですね。きのうも90人と話をしましたが、いまの新人はいい」
テリー伊藤は、「あのビデオのシーンのあと、どうしたのか。こいつダメだと思わずに、面白がるといい。クリームソーダだって、『お前またクリームソーダか』といえば、面白がられる」
さすがテリーは飛んでる。上司の方も試されているわけだからね。