<テレビウォッチ> 「条例で強化する一方で手当てをしてあげないとキツイよね」と、キャスターの小倉が危惧する条例が3月30日の東京都議会で可決成立した。
東京都で条例
日刊スポーツに掲載された記事をオープニングトークで小倉が取り上げたもので、ネットカフェ利用者に本人確認を義務付けた条例。それによると、店側が利用者の氏名、住所、生年月日や運転免許証などを確認し、3年間記録を保存するよう義務付けた。
違反した店は、営業停止命令や最高で1年以下の懲役または100万円以下の罰金。利用者が身元を偽った場合も20万円以下の罰金が科せられる。警視庁によると、ネットカフェが不正アクセスや振り込め詐欺の通帳の売買に悪用されるケースが目立つという。
一部で犯罪の温床になっているネットカフェをある程度規制する必要性も確かにあるのだろうが……
受け皿を
小倉は「止むに止まれず寝泊まりしている人たちも多い。この規制で職を失ったネットカフェ難民がはじき出される可能性がある」と、一面だけ捉えた規制に疑問を。
笠井アナもやはり「寝るところがなくなった人たちが街に出てくる。そういう人たちの受け皿を作ってあげる行政的な政策も必要になる」との感想を。
さらにタレントの高木美保も「犯罪の温床になるからと、十把ひとからげに規制すると困る人も出てくる。いつもこの人たちのことは後手、後手になる。受け皿を用意してからやるべきだ」と、行政に厳しい意見を。
今の世の中、弱者はどこへ行ってもはじき出されるのか……
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト