<テレビウォッチ>きょうは年度末の3月31日、というので、「朝ズバッ」がいろいろ出ている日本の借金の数字を検証した。
「借金」の種類
「国債残高600兆円」(読売新聞12月)、「国の借金871兆円」(読売2月)、「日本の借金1000兆円」(週刊エコノミスト2月)――「みなさんご存じですか?」とみのもんた。
財務相のHPを見ると、871.5兆円と604.7兆円の2つが載っている(2009年12月末現在)。どう違うのか?
前者はIMF(国際通貨基金)の基準によって、債務を積上げた額。後者は、このうち税金から返済すべきものなのだという。
まず604兆円のう577兆円が普通国債。建設国債や赤字国債などだ。年度末には普通国債が600兆円になる。最近の金利1.4%で今年度の利払いは8.4兆円になるのだそうだ。もし金利が3%になると、金利は18兆円になる。
また、土地取得などの交付国債が3兆5000億円、交付税特別会計や旧国鉄の借金が23兆9000億円。ここまでが税金で直接返済する借金。
残る267兆円は、直接返済しないものだというが、どんなものが?
いちばん大きいのが123兆円の財投債。独立行政法人などに融資するための借金。法人が国に返済し、国は財投債を買い戻すから、税金に関係なしとしているのだが、実は独法は補助金を投入されているから、間接的には返済に税金が使われているともいえる。
みの「もう破綻」
もうひとつが109兆円の政府短期証券。いわゆるつなぎ融資だが、IMFの基準ではこれも借金に計上するのだそうだ。
日本の借金としては、この他に地方の分がある。これが198兆円。来年度はこれに44兆円の新規国債が加わる。
井上貴博が、対GDP比のグラフをもってきた。EU諸国、アメリカなどが80-90%なのに、日本は197.2%で突出している。EUでは、この数字が60%を超えると、過剰財政赤字とみなされる。
みのが「もう破綻してますよ」
片山善博は、「それ以上に、こんな状態なのに国にせびったり頼ったりしている。自治体がそうなんですが、独立行政法人も含めてみんなが考えないといけない」
みのは、郵貯の動きをにらんで「国が金を集めて国が買うのは見え見えじゃないですか」
片山は、「外国に買われるよりはいいかもしれないが、国債は健全な金融機関に買ってもらわないと」
みの「お国が発行してお国が買うんじゃ、タコが足を食うような……」
返済は孫からひ孫に及ぼうとしているんだよね。