<テレビウォッチ> 今シーズンからホームランに限って使われることになったビデオによる判定、これに思わぬ欠陥があることがわかった。それも、テレビモニターが古くて小さくてよく見えなかったというもの。日刊スポーツが報じた。
画面が小型
問題になったシーンは3月28日京セラ球場での阪神―横浜戦。6回横浜カスティーヨの右翼への打球がポールぎりぎり。ホームランか2塁打か、というやつだ。審判団はビデオをみたのだが、判定がつかず、結局2塁打として試合は続けられた。
判定できなかったのは、録画装置は最新のデジタルだったのだが、テレビが小型で横長の14インチのブラウン管。画面の解像度が低くてつかいものにならなかった。審判の1人は、「スローにするとボールが白い線になってしまって、判定がつかなかった」
井上貴博が実物大の写真をもちだした。「この大きさなんです」
「そんなに小ちゃいの?」とみのもんた。「しかもスローにするとこんな状態に」と見せたのは。合成でかなり実際とは違うようだが、白い筋がダンダラになった画面だった。
「で、どう判定したの?」とみの。あれだけ横浜の応援団長みたいに宣伝をしていながら、観ていなかったらしい。井上も「どうだったんですかね?」と杉尾秀哉に聞く。
杉尾は、「観てましたけど、2塁打のまま。で、審判団が奥に入ってなかなか出てこないので、なにがあったのかと思った。もともとテレビのリプレーでも微妙だった。この小ちゃいのではもっと微妙だったんじゃないか」
みの「オンエアでみていてもわかりにくかった?」「そう」「他のスポーツではビデオになってるのが多いのに」
本来の「横浜の顔」なら、ビデオに見えかたではなくて、「あれはホームランだぁ」とわめくべきところ。はからずも、実情が暴露されたのでした。