<テレビウォッチ>民主党内閣初の予算は通った。金額は史上最高の92兆円、国債発行額も最高の44兆円。スタジオに置かれた「借金時計」は、日本の借金(国、地方) 864兆円、国民1人あたり648万円で、これが毎秒174万円づつ増えていた。
郵政巡り混乱
それはともかく、政府と党でいうことが違ったり、閣僚が妙なことをいったり、出てくる話がちぐはぐばらばら。予算が通って、さあ、という感じとはほど遠い。
まずは亀井金融・郵政担当相の暴走(?)だ。原口総務相と一緒に発表した郵政改革案には、消費税500億円の免除措置があった。「10万人正社員化の原資」ということらしいが、菅財務相は「聞いてない」。
また、郵貯や簡保の上限額のアップは、民業圧迫という反発が必至の項目なのだが、亀井大臣は、あたかも決まったかのような口ぶり。これに仙谷国家戦略相は、「まだ議論していない」。
みのもんた「なんでこんなに突っ走るのかね?」
柴田秀一が「国民新党は郵政民営化つぶしが目的ですから……」
北川正恭は「郵政は議論しないと、民業圧迫になる」
鳩山首相は専ら、辻褄あわせの説明に追われる有様。その首相も、例の官房機密費で「将来は公開」と述べたのに対して、平野官房長官が、「その情報が本当にいただけるのかどうか。国益からいってプラスなのか……」とほとんど否定するような口ぶりだ。
首相と官房長官のちぐはぐ
この平野という人、機密費ではずっと後ろ向き姿勢だったうえに、話題になるのは決まって首相発言に否定的な場面ばかり。「なんで、こんな人が官房長官に?」という感じなのだが、それは同時に、「首相は何考えてる?」という問いでもある。
北川は「官房長官のこの発言は問題ですね」
みのも「一国の首相がいうことを、番頭さんがねぇ」
柴田も「元は公開するという話でしたからね」
首相はまた、間もなくはじまる第2次の「事業仕分け」に、新人議員を投入するといったのだが、これに小沢幹事長が「党が知らない間にプロセスが進んでいた。何をするのかな」。第1次の時は小沢幹事長の一声で新人をはずしたいきさつがある。
そして最後は中井国家公安委員長。サンケイスポーツが「銀座ホステスと路上でチュウ」の写真を載せて、「議員宿舎のカードキーを貸して、宿舎に連れこんだ。67歳お盛ん」云々と報じた。きょう(3月25日)発売の週刊新潮の報道だという。
と、みのが「銀座のホステスの1流は、こんなことしない。これは3流以下だ」とわけがわからないいちゃもん。井上貴博が「お詳しいですね」
スタジオは爆笑だった。