<テレビウォッチ>学校の「いじめ」問題にある変化が起きている――と番組。いじめる側に、「いじめ」の認識が低くなっているという。学校でいじめ防止の講演を聞いて、「自分はいじめをしていたと気づいた」という生徒も少なくないそうだ。
認識してないケースも
「やってる側は『愛情表現だ』などと主張するが、された側が『いじめ』だと感じれば、それはいじめ」と、ワタミCEOで私立中高も経営するコメンテイター、渡邉美樹は言う。
しかし、精神科医の香山リカによれば、事態はさらに複雑だ。「いじめるほうは、テレビ芸人のノリでやってしまう。いじめられる側は傷ついているけど、ノリが悪いと思われるので(芸人のように応じてしまい)、自分でいじめだと認識してないケースがある」
そのうち、なんだかお腹が痛くなったり、熱が出たりして、学校に行けなくなる。よくよく話を聞いてみれば、そこには本人も気づかぬいじめがあったといった具合である。いじめもウィルスばりにどこに潜んでいるかわからない昨今のようだ。
文
ボンド柳生