<テレビウォッチ> 「日本中に恥をかいた。21世紀枠出場校に負けるのは末代までの恥、死にたい」
敗因は奢り?
まさかの負けに前後不覚に陥ったのか? と思うような監督発言が問題視されている。
選抜高校野球2日目(3月22日)の第1試合、21世紀枠の和歌山・向陽に2-1で敗れた島根・開星の野々村監督(58)が語った言葉である。
キャスターの小倉が「つい本音が出たのでしょう」と、オープニングトークで監督をかばったが、「21世紀枠に負けるわけがない」ということこそがそもそも奢り。敗因はその奢りにあったと思うのだが……
『21世紀枠』は、各県でベスト8入りしたところで、野球以外にもボランティア活動に熱心だったり、野球環境に恵まれない僻地を加味したりして『特別枠』として出場が認められるようになった。
21世紀枠
といって向陽は、決して野球が弱いわけではない。前身の旧制・海草中学時代、夏の甲子園で嶋投手が準決勝と決勝でノーヒット、ノーランを達成し優勝。翌年の大会でも連覇している名門校。
「参加することに意義がある」と思って来ているわけではなかろう。勝とうと思い試合に臨んでいたに違いない。その相手に「21世紀枠に負けるのは末代までの恥。もう野球をやめたい」と言うのは、裏を返せばそれだけ慢心していたということ。
ニューズウィーク日本語版編集長の竹田圭吾も「監督自身が相手をナメていたことになる。これでは自校の選手が可哀そうだ」と。
小倉は「高野連が事情聴取をするようですが、処分とかにならないでほしい。小さな事です」という。確かに処分という話ではないと思うが、ではリーダーの資質があるかといえば??