タレントの上地雄輔が2010年3月17日のブログで、横浜高校野球部時代の恩師のことを書いている。
「オイラの横高時代の野球部の小倉部長が、部長業を引退するって聞いてソッコー連絡した」
小倉清一郎部長とは、横浜高校野球部にあって、渡辺元智監督とともに二人三脚で指導した人物だ。あの松坂大輔投手を発掘し、育成したことでも知られている。名門を支えた名伯楽が、今度退任することになったのだ。教え子たちの間でも大きな話題になったらしく、上地のもとにもメールが殺到していた。
上地も指導を受けた一人だ。実際、中学時代の上地をスカウトしたのも小倉部長。ちなみにその当時、小倉部長は角刈りの頭でサングラスをかけて、ダボダボっとしたパンツを履き、Yシャツの襟元は大きく空いている。胸元からのぞいているのはネックレス、それに腕時計。上地いわく、「完っ全にあっち系の人かと思いました」。
その後、横浜高校に進学して、上地は練習中には随分怒られたらしい。それも、読者が想像している100倍の怒られ方だったと回想している。ただ、怒鳴ったり、2人で練習したり、褒めてくれたり……そんな思い出は懐かしい。3年間を通じて、キャッチャーとしての心得を学び、「チームを引っ張る思いやりと我慢」を知ったという。
高校を卒業した今、挨拶に行くと彼は嬉しそうな顔を見せるそうだ。最近も小倉部長に退任の件で電話してみたところ、「オリコン1位おめでとう!ゆーすけの詞と曲大好きなんだぁ」と褒めてくれたんだとか。恩師への感謝は尽きない。<テレビウォッチ>