<テレビウォッチ>民主党の新年度政策の目玉、子ども手当法案がきょう(3月16日)衆院本会議で採決される。先週金曜(12日)の衆院厚生労働委員会を強行採決で突破したのは、「6月支給に間に合わない。マニフェストを守るため」なのだそうだ。
生計を一に…
2010年度は当初予定の半額、月に1万3000円が中学卒業まで支給される。が、厚労委で面白いやりとりがあった。
平沢勝栄議員(自民)が、「海外の牧師さんが50人ほどを養子縁組して、本国においてきた場合はどうなるか」と聞いた。長妻厚労相は、「生計を一にするという要件にあたるかどうか判断する必要がある」と。
どういうことかというと、支給の対象には外国人も含まれ、親が日本に住んでいれば、本国に残した子どもにも出るということ。実はこれがまだ詰め切れていない。
日本在住の外国人は当然「すばらしい」というが、街の声は「税金払ってればいい」「ホントに子どものためにつかわれるか疑問」などまちまち。行政の窓口でも、「虚偽の申請かどうか判断が難しい」という。
児童養護施設では「虐待で保護された子どもでも、親が入所に同意すれば、親に支給される。子どもには使われないだろう」。また、親がいない、あるいは虐待などで親権が停止されていると、施設に支給されるが、「小さい子の場合、施設が保管しておくと大変な金額になる」と戸惑う。
対象者数と支給範囲が具体的に示されていないために、自治体も実態がどうなるかに不安をもっている。
待機児童と保育園数
一方でいまも、「このカネを別のやり方で使った方がいい」という声は根強い。たとえば、全国の保育所の待機児童数は3歳児までで約2万5000人もある(09年4月)。保育園づくりに回せば、はるかに有効だというのだ。
実は先週の厚労委で参考人として出席した三重・松阪市の山中光茂市長が、興味深い指摘をしていた。市長は、松阪市の児童手当の総額が76億円。40の保育園を全部無料化しても8億円。小中学校の給食費は2億円で無料化できる。保育園建設費は3億円なので、毎年25園作れる金額だといったのだ。
山中市長は「それだけのカネがあるなら、使い道を1度地方にゆだねてみたら。選挙目的のバラマキではなく」というのだった。
スタジオで、支給される、されないケースを並べたが、みのもんたはじめ「どうして?」というのがいろいろあった。その意味ではかなり粗雑な感がある。
現行の児童手当は受給者は約1239万人だが、これが1735万になるのだと。しかしこれが詰め切れていないわけだ。ひどいもんだ。金額もやがては2万6000円になる。
与良正男が「そもそもは岡田さん時代で、1万数千円だった。それを小沢さんが出してしまえとなった」
みんなしっかりと見極めていこうか。もらうものはもらって。定額給付金と大差ないんだから。