中学卒業後に「徴農1年間」 森永卓郎「メイド服で田植えを」

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<テレビウォッチ> 「小さな国会」がしばらく開催されず、「特別版」が続いていた番組。絶対王政にでも戻ったのかと思われたが、今回、議会は復活をとげた。ちなみに読者も筆者ももう忘れてしまったかもしれないが、「小さな国会」はこの番組の主要コーナーだ。

農家に住み込み

   太田光総理(爆笑問題)やゲストのタレントがユニークなマニフェスト(法案)を提出。最後に可決否決どっち、かを決めるSHOW。それまでの間は、政治家軍団、タレント軍団入り乱れての愉快なトークと派手なから騒ぎでお楽しみを――。

   拍手に迎えられて壇上に立ったのは、日本食いしん坊党の辰巳琢郎。落ち着き払った様子で掲げたマニフェストは「徴農制を実施します」と、なかなか過激だ。中学卒業後、1年間農家に住み込ませ、義務教育として農作業を行わせるという。

   辰巳は「(農業を守り、親しませるためには)少々強引なこともしなきゃいけないんじゃないか」「1年間の(農業の)サイクルってやってみないとわからない」などと主張する。さすがにロングキャリア俳優ともなれば、このマニフェストの出所がどこであれ、どこまでが台本であれ、それがさも長きの持論であるかのように(実際そうかもしれないのだ)、言葉がすらすらと口をついて出てくる。

   ソーリはマニフェストに反対した。「農業を義務教育にして本当に救えるのか」が疑問だからだという。これに辰巳は「言ってることは全然間違いじゃないと思うんですが、食のことは最重要視すべきだと思う」と諭すように言うと、ソーリの再反論はなく、バトルは終了。

「文化です」

   ただし、この番組にはまだ役者が控えていた。冗談とも本気ともつかぬ、とぼけた怪論を飛ばす経済アナリストの森永卓郎センセイである。今回は、ナレーションやテロップで事前に「まもなく森永卓郎が大失言!!」などと、さんざん煽っていたほど。

   その失言とは――。農家が工夫すればビジネスの成りようはあるという考えのセンセイは、秋田の農家が米のパッケージに萌えイラストを載せたところ、秋葉原で飛ぶように売れたという例を出し、「たとえば田植えをメイド服でやるとか……」と提案。

   これにはゲスト参加の農家も「本気で呆れかえってる」(ソーリ評)表情で、「ブームで終わりますよ」とおかんむり。すると、センセイは「メイドはブームじゃなくて文化なんです」とあらためてプッシュして、再度笑いを取った。しかし、この失言が響いたのかどうか、「徴農制」法案は可決と相成ったのである。

ボンド柳生

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