<テレビウォッチ> 先週はじめ、米・サンディエゴで起こったトヨタ・プリウスの急加速のニュースは、時期が時期だけに世界中に大きく伝えられたが、ここへきて、運転していた男性(61)のでっちあげ? と、新聞、テレビが伝え出した。
警察が検証すると…
事件が「起こった」のは3月8日。高速道路を走行中の車から、「クルマが減速しない」と通報があった。パトカーが並走しながら指示を出し、最後はハンドブレーキでパトに追突するような形で止まった。その映像が流れ、またひとつトヨタが失点したと思われた。
ところが、その後のメディアの取材で、911番(日本の110番)とのやり取りで、「アクセルがもどらない。ブレーキを踏んでいるんだが……」といっていたことがわかった。
アクセルとブレーキを同時に踏んだ場合、エンジンの出力が落ちるはず。当局とトヨタがこの男性のクルマで検証したところ、車はたちまち減速した。
また、AP通信は、「警官から繰り返しギアをニュートラルにするよういわれたが、それをしなかった」と伝えた。男性は、「そんなことをしたら車がひっくり返ると思った。運転中にそんなギアチェンジしたことがない。バックに入るかもしれないし」という。なーんもわからず運転してたんだ。アホか。
男性が多額の借金をかかえていた、と伝える新聞までがあった。男性の妻は、「もううんざり。放っておいて。トヨタを訴えるつもりはない」。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト