<テレビウォッチ> 南極海で調査捕鯨船・第2昭南丸に侵入し、逮捕された反捕鯨団体シー・シェパードのピーター・ベスーン容疑者(44)がきのう(3月14日)、艦船侵入容疑で送検された。本人は容疑を認めているという。
「環境保護ビジネス」
「朝ズバッ」がニュージーランドの妻と父親に電話で聞いた。妻は「まさか、日本へ連れて行かれるとは思っていなかった。早く釈放して」、父親は「息子は日本に抗議をしているのだ」と。
東海大の山田吉彦教授は、「彼らの目的は逮捕され、裁判にかけられること。環境保護ビジネス。メディアがとりあげるからスポンサーがつく。アディ・ギル号の衝突は(やりすぎだと)スポンサーがひいたので、(侵入という)次の手を打ってきた」という。
しかし、話は思わぬ方向へ広がっている。ロスでは、イワシクジラを出していたすし店が摘発された。アメリカでは海洋ほ乳類の所有・販売は禁止されている。仕掛けたのはアカデミー賞を受賞した「ザ・コーブ」の撮影スタッフだった。
また、ドーハで先週末から始まった「ワシントン条約締約国会議」の焦点は、大西洋、地中海のクロマグロの取引規制だ。アメリカ、EUが規制に賛成するとみられ、日本は苦しい立場だ。世界全体で196万トンの3分の1を日本人が食べている。25日には結果が出るが、規制が通れば、マグロの値上がりは間違いない。
みのもんたは「歴史的な食生活、文化を否定されるとなると、話は違う」
が、それをいってたらこの話はまず負ける。マグロはともかく、日本人はクジラなんかほとんど食べちゃいない。しかし、「マグロの話はクジラやイルカの延長上にある」と先の山田教授もいっていた。
クジラ増えすぎると…
末吉竹二郎は「シー・シェパードの背後にある国際世論を見ないといけない。クジラのことで日本のイメージは悪くなっている」
と、みのは「ある説によると、これ以上クジラが増えすぎると生態系が変わってしまう。それを考えると夜も眠れない」なんていいだした。クロマグロについては「大西洋と地中海のマグロを太平洋へもってくればいい」(??)
さらに、「京都議定書も守らないで、勝手なんだよ。だから、向こうがシー・シェパードなら、こっちはシー・ブルドッグとか」(笑い)。久保田智子があわてて「いやいや、そういう問題じゃないです」「あ、そういう問題じゃないですか」
シー・シェパードは今後、活動を地中海のクロマグロ漁に移すのだそうだ。日本漁船だけじゃないからね。どうなるかが見物。