「不可能といわない若手チームと」
そして「アバター」では、「子どものころから、また大人になってから得たものすべてを結合させた。5年10年前では作れなかった」という。
映画会社を口説き落として300億円の制作費を出させ、カメラの開発から最新の映像技術開発、さらには各地の劇場主に3D上映を説いて回ったりもした。「おかしなヤツだと思われたと思う。3Dはアニメや子ども向けと思われていたから。しかし、その認識を変えようと努めた。また、不可能だといわない若手チームとやったんだ」
制作過程を見たという映画プロデューサーの一瀬隆重は、「木の棒に乗って飛んでるような絵を撮っていた。それが鳥になる。どんな映像になるかは、リアルタイムでCG画像でみられるようになっていたし、イラストもあった。しかし、このキャラクターでできるのかと、半信半疑だった。しかし結果はすごいのひと言。才能を再認識した。これで若い人たちも夢を持つのではないか」
また「キャメロン監督は人一倍子どもの心をもち続けている人だ」ともいっていた。夢が現実になるなんて、なんと幸せなことか。
それより、アカデミー賞で作品賞、監督賞を獲ったのが、キャメロンの元妻キャスリン・ビグロー監督というのは皮肉だ。わざわざ当日の「クローズアップ現代」にぶつけたNHKにも誤算だったろう。
ヤンヤン
*NHKクロ―ズアップ現代(2010年3月8日放送)