「アカデミー」反イルカ漁映画 侮れないこれだけの理由

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サスペンスふう仕立て

   笠井によると、「イルカを利用していた調教師が改心し、過激な保護活動家になる人間ドキュメンタリーの部分、海洋環境保護のドキュメンタリーの部分、偽装食肉販売のような社会ドキュメンタリーの部分などで味付けされており」引き込まれるのだという。

   しかも、隠しカメラや暗視カメラを使ってスパイもどきのサスペンスふうに仕立てられているという。

   この映画が、長編ドキュメンタリー賞作品として世界に配信されては、ターゲットにされた太地町や漁協たまったものではない。

   「事実にないことが多く描かれている」と、さっそく配給会社に抗議しているのだが……。映画を作ったルイ・シホヨス監督は「この映画は、日本の皆さんへのラブレターなんです」と、どこ吹く風。

   キャスターの小倉も「ラブレターと言われてもね~。ストレートには受け入れられないよね」と。

   ニューズウィークの日本語版編集長の竹田圭吾は「問題は、(映画を)見た側が受け入れる程度のうまさで変わってくる。プロパガンダの映画であっても、よくできていれば伝わるものが2倍、3倍にもなる」と。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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