「どう把握すれば…」
また、長男は、保育所や幼稚園に通っておらず、1歳になって以降定期健診も受けていなかったという。市の担当者は「保育所とか幼稚園に通っていれば、そういう所から察知できるのですが、そういうところへ行っていないお子さんについてどう把握すれば……」と言う。
ただ、国は、定期健診を受けない幼児については自宅訪問をするなどの指導を行っているが、それは実施されていなかった。親による子供の虐待は、『身体的虐待』と『ネグレクト』(育児放棄)がある。
いずれも増えているが、『ネグレクト』の場合は子どもが泣き叫ぶ声や親のどなり声、殴る音が聞こえず、近所でも分からないケースが多いという。
親になりきれない親に虐待されるこうした子どもの「声なき声」をどう察知して救えばいいのか。小倉が「ひどい話だね~」と。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト