スケート追い抜き「銀」ゴール時 高木美帆がやったこと

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「負ける気がしなかった」

   日本チームは残り800メートルで1.72秒リード。それを監督からつたえられていた。「いけるぞと思った?」

   小平奈緒(23)は、「相手が長距離主体のチームなので、後半追い上げてくるだろうと予想していた」

   ラスト1周でリードは1.14秒。田畑は「いけるかもしれないと思いながら、『死ぬ気でいけ』と全力で走ってました」

   小平は「ゴールを駆け抜けることしか考えてなかった。勝ち負けじゃなくて」

   井上「この瞬間、日本中が日本勝ったと思いましたけど」

   田畑「勝ったと思いました。負ける気がしなかった」と。

   しかし、勝ってなかった。みのは「いま見ても勝ってるよ」

   その瞬間をナマで見ていた高畑百合子は、「すぐ後ろに橋本団長がいたんですけど、選手たちが通るとき、『オレいけ』とびっくりするような声をかけていました」

   そうだよ。あのおばさんはただのおばさんじゃないんだから。画面には、リンクで見守っていた高木美帆が、ゴールの瞬間両手で顔を覆う姿が写っていた。彼女も勝ったと思ったんだろうか。これから、彼女の時代になる。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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