津波より恐ろしい 気象庁「狼少年」状態

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<テレビウォッチ>チリ大地震による津波の予測が過大だった、として気象庁が謝罪した。高さ3メートル以上の津波が来ると予測して「大津波警報」を出したが、実際は1.2メートルほどだったという。

「避難所へ」たった6%

   もちろん、ほめられたことではないけれども、それ自体は大した問題ではない気がする。小木逸平の話でも、自治体は「過少よりはよかった」としているそうだ。

   実は別な問題があった。小木が紹介した東京中日スポーツによれば、岩手、宮城、青森の3県に大津波警報が出され、約34万人に避難するよう指示・勧告された。が、避難所などに移ったのはわずか6%、2万人とのこと。気象庁の予測が大げさ過ぎると感じたのか、「うちは大丈夫」と言って、従わなかったらしい。

   小木から「『津波こないじゃない』と、狼少年のようにならないか」と振られた若一光司は「それが怖い。前回、来るといって来なかったから今回も大丈夫、みたいになっちゃう可能性がある」と受ける。

   鳥越俊太郎は「過大な警報でも避難した人が少なかった。狼少年みたいになると、もっと少なくなる可能性がある」と言った。

   1960年の、やはりチリ地震津波では三陸沿岸を中心に100人以上の死者が出た。また、93年の北海道南西沖地震の際には奥尻島で30メートルほどの津波があり、200人以上が犠牲になった。警報が出たら逃げるにしかず、ではあるまいか。

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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