<テレビウォッチ>バンクーバーが終わったと思ったら矢継ぎ早に話題はソチに飛ぶ。浅田真央(19)は次のオリンピックで4回転ジャンプを跳ぶのかどうか。
「真央なら出来る」
番組によると、彼女を指導するタラソワ・コーチは「真央は4回転トゥーループの練習をしている。真央なら出来るし、真央にしか出来ない」と言っているそうだ。浅田が在学中の中京大スケート部の部長も「4年後には4回転を成功させる」と予言する。
このように周辺では「4回転」が既定路線かのようだ。が、4回転が成功したかと問われた部長は「ノーコメント」。まだ跳べていないと見るべきだろう。
バンクーバーで4回転を成功させた小塚崇彦を教える佐藤久美子コーチは、今ソコソコ出来上がっていないと4年後もムリだとし、「(浅田がソチで4回転をやるのは)危険が大きい」と指摘する。佐藤コーチは、浅田は不得手とする3回転ルッツ、サルコウを磨くべきで、2つのジャンプを自分のものにすれば「キム・ヨナ越え」も不可能でないと述べる。
「点数取れるジャンプを」
鳥越俊太郎も、浅田の3回転アクセル+2回転トゥーループの点数が思いのほか伸びなかったとし、「点数を取れるジャンプを跳んだ方がいい」と提言する。どちらかといえば、「ライサチェク派」の考え方だ。
これに対して若一光司、大澤孝征組は、スポーツの根源的モチベーションには、だれもやったことのないものへの挑戦、人間としての限界への挑戦があるとし、それを純粋に評価する目線があっていいと語った。「プルシェンコ派」の意見である。
最後に鳥越が「キム・ヨナさんが金メダルを取ったので、もう(オリンピックに)出てこないのではと希望的観測をしている」と弱気な面を見せた。
「真央チャン追っかけリポート」はまだまだ続きそうな気配だ。