日本人が五輪への関心失う日 小倉智昭の憂い

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<テレビウォッチ>「メダルだけは、メダルだけはと騒いでいても世界のスポーツには追いつけない」

「なんでこんなにメダルの差が」

   バンクーバー五輪取材から帰国したキャスターの小倉智昭がさっそく、金ゼロ、銀3、銅2で終わった日本選手団の『成果』を総括した。

   金メダル獲得数は、カナダが14個でトップ。ドイツが10個、アメリカが9個、そして韓国が6個……

「なんでこんなにメダルの差が開いてきたのか、結局は強化費の問題になってきちゃう。事業仕分けでスポーツ選手の補助金を減らしたらという話が出て、スポーツ団体がこぞって反対したが、メダルを獲れ、獲れといわなきゃいいんですがね~」

   小倉によると、アメリカがクロスカントリーでメダルをとったが、同国がトリノ五輪からバンクーバーまでの間、この種目にかけた強化費用は50億円。日本は全部のスポーツで27億円という。

   とくに雪のスポーツは、日本の場合シーズンが短く、トレーニングするには海外に行かねばならない。どうしてもカネがかかる。

「盛り上がるスポーツに力を」

   では氷上のスポーツはどうかというと、氷上の格闘技といわれ、人気のアイスホッケーには出ていない。

「ホッケーに勝てば五輪は成功といわれたカナダが最後に、延長戦で決めて優勝したが、観客席は1番安い席で40万円でした。あまり騒がないカナダ人が終わって町で大騒ぎしていた」
「こういう盛り上がるスポーツになんとか日本も力を入れるべきなのに、どんどんチームがなくなっている。国民が燃えるような種目を基礎から作っていかないと、五輪をやりたいとか、見たいとかいう気持ちが萎えてしまう」

   小倉の独演会はひとしきり続いたが、要は、少ない予算をどの種目に絞って強化費用として重点配分するか。たった5個しかとれないメダルに205人もの選手団(うち、選手は94人)を派遣する意味があったのかどうか……

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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