<テレビウォッチ> スピードスケート女子チームパシュート(団体追い抜き)で、銀メダルがとれた。準決勝でポーランドを破った日本は、金をかけての決勝をドイツと戦った。
団体追い抜きで銀
が、最後の1周で1秒14あったリードをひっくり返されて、100分の2秒差の銀になった。悔しい銀だ。
この種目、トリノでは4位だったが、実は3位決定戦で優位にいながら、1人が転倒したのだった。今回の3人のうち田畑真紀(35)はその時のメンバー。小平奈緒、穂積雅子(ともに23)は五輪初出場だった。
トラック6周2400メートルは長い。ドイツチームはこの日、メンバーを長距離選手中心に変えてきた。これが終盤で効いたのか、残り2周、1周と追い上げ、最後にやられたのだった。穂積が「足が長ければぁ……」といったそうだが、橋本聖子団長も「金しか狙ってなかった」と悔しがった。
よかったのは表彰式のあと。表彰台から降りた3人が、メンバーながら控えにまわったスーパー中学生の高木美帆(15)の首に3つのメダルをかけた。「メダルが重い」と嬉しそうな高木の笑顔がなんともよかった。
で、スタジオでは「0.02秒とは?」となった。最後にゴールした選手のスケートの先端で決まる。その差は――ラップタイムから計算すると、25.72センチと出た。みのもんたが、「たったこれだけ」と「25.72センチ」の紙をくしゃくしゃと丸めてみせた。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト