<テレビウォッチ>浅田真央とキム・ヨナの得点にどうして4.72の差がついたのか、番組は、プロフィギュアスケーターの村主千香(章枝の妹)を招いて尋ねた。
スピードの違い
結論をいうと、「出来栄え評価」でキムが上回っていたようだ。村主は「キム選手はスピード感のある中で、高さ、幅、流れのあるジャンプを跳んできた」とし、「浅田選手はノーミスを目ざしてジャンプに慎重になっていた。その点でスピードを少し抑えていた」と続ける。
ゲストコメンテーターの田中喜代重(弁護士)も「キム・ヨナさんの方が艶っぽかった。納得しちゃった」と言い、鳥越俊太郎も「高さ、飛距離が出ていた。着氷したときに手足が伸びている」。ショートプログラム(SP)ではキムが力を見せつけたということだろう。
明日(2月26日)のフリーで逆転があるのかどうか。2007年の世界選手権では浅田が10点以上の差をひっくり返したとか、リレハンメル大会以降、SPトップの選手は金メダルを取っていないとか、番組は「身びいきデータ」を並べる。
「強さのポイント」
「浅田選手の最初の2回のジャンプにすべてがかかっている」と村主は話す。
SPで浅田、キムだった滑走順がフリーでは逆になる。コメント陣が「気になるのでは」と心配すると、村主は「真央ちゃんは、よし自分も頑張ろうという性格で、そこが強さのポイント」と答えた。
「(浅田の胸に)金メダルが輝くことを願いたい」(ナレーション)のはやまやまだが、果たして結果は? トリノ大会の荒川静香のような伏兵が台頭する可能性はないのだろうか。
文
アレマ| 似顔絵 池田マコト