豊田社長が公聴会でみせた 「クレバーなやり方」とは

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<テレビウォッチ>トヨタ自動車のリコール問題をめぐる米議会の公聴会が日本時間2月25日未明行われ、注目された豊田章男社長が議員らの厳しい追及に対し弁明に努めた。

涙声で記者会見

   リポーターの長谷川豊が、全米に生中継されたこの公聴会の模様を取り上げた。それによると、豊田社長は最初にリコール対応に遅れがあったことを率直に認め陳謝。しかし、『リコール隠し』という批判については明確に否定した。

   さらに、社長は今後の改善策について触れ、1:ごまかしは絶対にやらない、2:リコール問題の原因を振り返り2度と繰り返さない、3:品質管理の強化を図る、などを強調したという。

   その説明の後、長谷川が「公聴会を終えた後に豊田社長が記者会見したようです。その映像が入ってきました」と、会見の模様を流した。ところが、その中で豊田社長はなぜか涙声で次のような英語によるコメントを……

   「公聴会で私は1人ではなかった。全米の……世界中のディーラーの皆さんが一緒だったからです。皆さんの激励に元気をもらい感謝に堪えません」

流れは変わるか

   四面楚歌の中での公聴会と思っていたら、ディーラーの人たちが応援に駆けつけてくれた。その人たちの目の前での会見だったようで、大勢の味方を前に感極まったのかも。

   コメンテーターの岩上安身(ノンフィクション作家)は「公聴会では通訳をはさんで応答したのはクレバー(賢明)なやり方。技術的な問題で間を取るのによかった。これに対し会見で、エモーショナルな感情、心の中の思いを英語で表現したのは素晴らしいやり方だったと思う」と。

   これに呼応して笠井信輔アナが「これで流れが変わってくれればいいですが……」とつぶやいたが、さてトヨタバッシングは収まるのかどうか。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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