<テレビウォッチ> これもオリンピックのせいか、長崎県知事選(2月21日)で自公支援候補が勝った、という大ニュースが「8時またぎ」のボードに載らなかった。
「政治とカネ」投票材料に
政治とカネの問題で、鳩山首相と小沢幹事長への風当たりが強い中、明らかに民意が読み取れる最初の選挙だというのに。昨日の今日で対応できなかったのか、小沢分析が手に余ったのか……。
とにかく、惨憺たる結果だ。自民・公明の支援を受けた元副知事の中村法道候補(59)が、与党3党推薦の元農水官僚橋本剛候補(40)に9万票もの大差をつけた。
大仁田厚候補(52)が10万票近くとったというのもあろうが、それがなかったら差はもっとひろがったかもしれない。
長崎は昨2009年の衆院選で、自民が全滅したのだったが、当選した中村新知事は「雰囲気が変わっていた」といっている。読売新聞の出口調査では、「政治とカネを投票材料にしたか」の問いに、41%が「した」と答え、その6割が中村候補に投票していた。
「風も吹くわねぇ」
また、同じ日に行われた東京・町田市長選でも、自公系の現職が圧勝しており、風が変わったことは明らか。
勿論番組は、取り上げはした。みのもんたも「そりゃあ風も吹くわねぇ」。
杉尾秀哉も、「10万票近い差ですからね」
さすがに民主党の石井一選対委員長も、「重く受け止める」といったが、幹部の中には「あれは地方選だ」といっているのもいるそうだから、まったくあきれる。当の小沢幹事長はきのう(2月21日)、島根で自民の青木・前参院議員会長との対決に力をこめていた。いわば手練手管の世界だ。
末吉竹二郎が、「小沢さんは世論調査を信用しないといってるが、この選挙ではそれが反映された。投票結果が意思表明になっている」という。さらに「国民は民主党の政権担当能力に疑いの目を向けている。担当できると証明しないと、全部やっちゃだめ(参院で多数)となるだろう」
と、みのは「だから、朝青龍は何をしてるの?」(笑い)と次のネタに移って、お笑いにしちゃった。