上村愛子4位と3位の壁 0.75点差の意味解説

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減速せず飛んだ選手たち

   モーグルの採点は、ターンが15点、エアが7.5点、タイム7.5点。結果をメダリストと較べてみると、カーニーはすべてでトップだが、上村はターンで5位、エアで2位、タイムで4位になっていた。

   山崎は、まずタイムで3人より1秒以上遅れているのが「大きい」と。滑り方の違いで、エアを成功させるために調整してしまったのだともいった。「上村が遅かったというより、3選手が速かった。3人は減速しないで飛んだ」

   速ければコントロールが難しくなる。その兼ね合いが競技の見どころ。上村の前に滑った米のシャノン・バーキー(銅メダル)が速かったため、以後の選手に影響した、と山崎はいう。長野で早く滑った里谷多英が好成績だったために、後続の選手に転倒が続出した例をあげた。

   結局上村がバーキーを上回れなかったのが、すべてというわけだ。上村のあとの4人は、プレッシャーの中で2人が転倒、2人が金、銀をとった。「上村は自分の滑りを出したが、メダルをとった選手は本能で滑った」と。なるほど。

   で、みのは、「次はソチですか?」なんて無神経なことをいう。

   今回が初陣で8位に入った村田愛里咲(19)は、12年前の上村を思わせる新星だ。転倒した里谷多英(33)には言及なし。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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