<テレビウォッチ> 民主党の石川知裕議員が結局きのう(2月11日)、離党届けを出した。受けたのは小沢幹事長だが、彼は相変わらず、「(石川議員は)国会議員の職務の責任を問われているわけではない。報告書のミスに関してだ」と言い続ける。
「形式犯じゃない」
元はといえば、小沢事務所の秘書時代の会計処理の問題。その報告書に虚偽記載をした、それも億単位の金となれば、そんな強弁が通るはずもないのだが、小沢幹事長はあくまで、「形式犯」だといいつのる。
この日の会見では、記者の突っ込みも聞けた。
記者「これで区切りということか」
小沢「けじめはあるが、(離党は)本人自身の判断。いま説明したでしょう」
記者「ミスというのなら、慰留はしないのか?」
小沢「報道されて大きな騒ぎになったから、自分で決めた」
つまり、あくまで「ミス」であって、報道が騒いだから、ことが大きくなった、という論法だ。これが政権党の幹事長というのだから、恐れ入る。
与良正男は、はじめから「これは形式犯じゃない」と言い続けている。政治資金規正法の目的は、金の流れを公表して、選挙で投票する際の判断材料にすること。そこへ虚偽の記載をする、それも意図的に、というのは重大犯罪だと。堂々たる正論だ。
「選挙民はバカじゃない」
「『幹事長やめろ』という声が7割になったのも、マスコミが書くからだというわけだ。国民はそんなに単純なものですか? 小沢さんは国民を信用していない。もっと信用したほうがいいんじゃないか。いろんなこと考えてる人がいるんですよといいたい」という。
みのもんたも、その前に「選挙民はバカじゃない。あなどられている」と叫んでいた。さらに、「国会議員の職務に関しての責任を云々」をとりあげて、「だから国会議員を辞めなくていいんだぞと。これがわからない」
与良は、「政治資金規正法はすべてオープンにするのが大原則。ところが、石川議員は、『小沢さんがあまり沢山お金をもってると思われないように』と、故意に記載しなかった、と(捜査段階では)認めているのだから、決して形式犯でも計算上のミスでもない」
みのは「判断は懸命な国民にゆだねられてると思います」
少なくとも、小沢幹事長とその周辺はそうは思ってない。内閣支持率をどんどん下げてやるのが、わからせる早道なのだろうが、代わりに自民党が伸びてこないんだから、どうにもこうにも困ったこと……。