イーストウッドの力量は?
また、ラグビーチームの主将・ピナール役を演じたマット・デイモンはラグビー選手を演ずるにあたり、肉体改造を行ったという。よって今までよりもマッチョで魅力的なマット・デイモンを見たい人にも、本作は必見だ。ラグビーの試合シーンは、劇場に響き渡る大観衆の声援と、選手をあらゆる角度から鮮明にとらえた迫力ある映像が見事だ。ある種スポーツ観戦のような興奮と緊張感が、スクリーンから伝わってくる。
クリント・イーストウッドは期待を裏切らない。これだけ多くの作品をヒットさせたのだ、映画館に足を運ぶ観客の目も自然に厳しくなるかもしれない。しかし、ご心配なく。その答えは映画館で確かめて欲しい。
けれど強いて言うなら、これがクリント・イーストウッドの完全オリジナルの脚本であったら、また違うクライマックスがあったのでは? とも思ってしまう。どうやら私も、クリント・イーストウッドが偉大な監督であるが故に、少し厳しい目で見てしまうのかもしれない。
PEKO
オススメ度:☆☆☆