爽快さと共感
ミカエルはリスベットに「君はハッカーで僕のことをすべて知っていた。なのに僕は君のことをなにも知らない」と語る。謎の多いリスベット、そして解けていくにつれて危険が増す捜査、孤島を舞台にした探偵劇は加速していく。レイプや家族による暴行など過激な描写や設定が生々しくもあるが、むしろすべては弱者を救うための物語であり、謎が解けたときの爽快さと共感の喜びは実に大きい。
戦うヒロインとしてのリスベットの黒づくめのファッションやバイクを乗り回すなどのアクションがよくキマっている。ただ鼻ピアスは正解か微妙だ。もしもそのためだけに女優のラパスが鼻に穴を開けたのだとしたら、個人的にはどうかと思うが、良し悪しの判定はそれぞれが映画館で。すべて観終わったあとには第2部「火と戯れる女」の予告。
ユウ・ミサト
オススメ度:☆☆☆